今回は前回(第3回)に続きまして
「歴史とかの面白いビジネスを紹介していく」 第4回 となります。
歴史を振り返ると
沢山の面白い商売の仕組みがあり
また、学ぶべきアイディアも沢山あります。
今回もまた江戸時代を中心に
面白いビジネスを紹介していきます。
笛売り
簡易的から本格的な笛を、
江戸市中を歩いて販売する商売がありました。
当時、三味線や笛などの楽器の需要は意外と高く、
売る笛の種類は、簡易的な竹製の笛から、
本格的な横笛まで様々だった模様です。
それぞれの笛売りが、工夫した笛を入れる箱で、
効果的に、色々な種類の笛を見せたり、
笛を吹きながら、子供達を集め、ウグイスや雀の鳴き声を
真似して吹いて見せたりしていたようです。
謎解き
当時の一般的とは言えませんが、
現在でも、よくある、
〇〇とかけまして、〇〇と解きます・・・その心は?
・・・と言うやつです。
その商売の仕組みは、謎解き屋が、
お客さんに前半の部分(〇〇とかけまして・・)を、
無理難題を含め、思いついた謎かけを募ります。
謎解きはその答え(・・その心は)即座に面白く答える。
と言った仕組みです。
当初は、春雪という盲目の若いお坊さんが、
浅草寺前などで「とんち」と書いた看板を出して、
謎を解いてみせ、面白かったら、
傘や米などの品をもらうような形から始まり、
後にこの謎解き・春雪は、見世物小屋などに抜擢されで、
連日大盛況だったとか。その後様々な、
「プロのトンチ解き」が生まれ、派生をしていきます。
楊弓屋(矢場)
弓の射撃場のような商売となります。
室町時代には、すでに室内の遊びとして、確立していました。
江戸時代に、それが手軽な遊びとして一般化したようです。
一般的な楊弓場は、2~4メートルほどの、間口で、
三重の丸が書かれた的があり、射手から、
10~15メートルほどの、的との距離があったようです。
ちなみに、料金は30本打って150円ほどだったそう。
この商売簡単に始められる事から、
同じ商売のライバルも多く、
店ごとに様々な工夫がなされました。
的に当たると、きれいな女性従業員が、
「あた~り~」と褒めてくれるサービスなどが人気となり、
その競争は、次第に激化し、矢場の娘達が、
じつは裏で売春を扱っている店も多かったとか・・。
おはなし売り
江戸時代に「富くじ」という
現在の宝くじのシステムの原型があったのは有名な話です。
富くじは一度幕府に「賭博」とされ、禁じられましたが、
その後、神社の修繕費を獲得するため、
正式に幕府に許可されます。
その賞金額は当初、100両・現在で約1500万円。
その後、人気と共にその賞金額は、
「1億円」程度にまで増えていきます。
この大人気の富くじに、準じた商売が、
「おはなし売り」となります。
富くじの抽選会場で当たり番号をいち早く確認。
後にその当たり番号・模様をすぐに紙に印刷します。
TVも無い時代ですので、皆が興味を示していた、
その速報(当たり番号速報=おはなし)を売る商売となります。
大体、おはなし1枚100円程度だったとか。
ちなみにこの「富くじ」、金一分・現在換算すると、
富くじ1枚は約25000円と、かなり高額だったようです。
今回はここまでです
有り難うございました