その他の雑学

歴史とかの面白いビジネスを紹介していく ⑤


今回は前回(第4回)に続きまして

歴史とかの面白いビジネスを紹介していく」 第5回 となります。

歴史を振り返ると

沢山の面白い商売の仕組みがあり

また、学ぶべきアイディアも沢山あります。

今回もまた江戸時代を中心に

面白いビジネスを紹介していきます。

力持ち屋

 

見世物小屋系のジャンルにはなりますが、

「力持ち」を商売にした興業がありました。

当初4歳の男の子が、石臼を持ち上げて、

話題になったことが、始まりとされています。

そのうち、美男子や美女が力持ちを披露する

などの工夫がなされ、とても人気があったそうです。

この商売がきっかけで、倉庫の多かった深川などでは、

重い樽などを持ち上げる事を競い合ったりなど、

(深川の力比べ・東京都無形民族文化財)

力比べがブームとなり、文化としても現在にもつながります。

虫売り

 

かつぎ屋台で、きれいな虫かごを沢山つるして、

蛍など様々な虫を売り歩いていました。

バッタが大体8文(200円くらい)だったようです。

虫売りは共通して、白と紺の市松模様が目印で、

遠くからでもすぐに「虫売り」だと分かった模様。

その始まりは、神田の「煮売り屋の忠蔵」という人が、

いつものように、屋台で商売をしていたところ、

偶然に鈴虫が沢山いる場所に出くわしました、

忠蔵はそれを沢山捕まえて、

家に帰ってカゴを作り、その音色を楽しんでいたら、

家の近所の人たちが、そのきれいな音色を聞きつけて、

「その鈴虫を売ってくれ!」「分けてほしい」と

沢山やってきたそう、そこで忠蔵はひらめきます。

「これは良い商売になる・・」と。

虫売りは、案の定大ヒットとなります。・・しかし、

そのうち、虫売りのこの商売システム自体

簡単に始められる事から、起業人気が出すぎて、

江戸の町に虫売りが増えすぎてしまい、

最終的には、江戸の法令で、

「虫売りは江戸市中で選ばれた36人まで!!」と

決められていたほど。

冷水売り(水屋)

江戸時代の夏は、

部屋を冷やすクーラーなどもちろん無かったので、

涼むことは、現代のように簡単では無かったようです。

また、当時急速に埋め立てられた、

江戸の町は、普通に井戸を掘っても、

良質の水が得られず、塩気まであったそうです。

神田や玉川の上水道の水もゴミが混ざっていたほどで、

飲み水に江戸の人々は、大変苦労していたようです。

江戸そばのつゆの味が濃いのも、その水の不味さを、

補うため・・だったとも言われています。

そこで登場したのが「冷水売り」(水屋)となります。

冷たい水を2つの蓋をした手桶に入れて、それを天秤棒で担ぎ、

「ひゃっこい」とお知らせしながら、売り歩いていました。

前の手桶に「滝水」「冷水」などと書かれた看板を取り付け、

さらに茶碗や白玉、砂糖なども取り付けていたそうです。

その商売の仕組みは、

冷たい良質な水が出る貴重な掘抜き井戸のある商家で、

1杯あたり1文前後(25円くらい)で仕入れます。

それに砂糖で加え少し味をつけ、

1杯4文前後(100円くらい)で販売、

お客さんが、「もっと甘くしてほしい」

「白玉がほしい」と言えば、その要望に応え、

追加料金を加えて販売していたようです。

しかし当時の水は、殺菌もしておらず、

さらに暑い日中売り歩いているため、

次第にその水は、ぬるくなりそして雑菌も繁殖。

「年寄りの冷や水」という言葉の語源は、

免疫の弱い老人が、この冷や水を飲むと

おなかを壊すことが多かったことから、

この言葉が生まれたようです。

 

今回はここまでです

有り難う御座いました。