歴史の雑学

江戸とか歴史の面白いビジネスを紹介していく ①


今回は

「江戸とか歴史の面白いビジネスを紹介していく」 ① です。

歴史を振り返ると

沢山の面白い商売の仕組みがあり

また、学ぶべきアイディアも沢山あります。

江戸時代を中心に

面白いビジネスを紹介していきます。

江戸の100円ショップ「四文屋」

 

江戸時代の四文は

現在の大体100円くらいです

ざっくりこの商売を説明すると、

江戸には、「四文均一」の居酒屋があり

江戸中期頃には、人が集まる場所には定番のように

この形態のお店があったそうです。

これは現在の「100円ショップ」に繋がるような

商売の形とも言えます。また、居酒屋以外にも

雑貨などを取り扱う「19文見世」(750円均一)のお店や

「38文見世」(1500均一)の高級日用品のお店など、

「〇〇均一料金」のお店は

江戸っ子の定番だったようです。

けんどん屋

 

「けんどん屋」という商売もありました。

慳貪(けんどん)=けちと言う意味です。

様々な食事のメニューを、

1椀・1小皿ずつに小分けにして

売っていたお店となります。

盛り付けが一定で、作業も楽ですし、

仕入れも無駄がなくなるので

値段も安く提供できます。

効率重視で、接客も最低限だったそうです。

銭さし売り

 

「銭さし売り」とは、

お金の持ち運びに関係する商売です。

まず江戸時代庶民がよく使う硬貨と言えば「1文銭」でした。

真ん中に穴が空いてる、あの硬貨です。

この1文銭を持ち運ぶ枚数が増えると

とても扱いづらくなりますので、

江戸の人々は、真ん中の穴に「ひも」を通して

まとめて持ち運んでいました。

このひものことを「さし」と言って、

このさしを、専門に作って売る商売を

「銭さし売り」と言いました。

武家に仕える雑用係(中間)や火消し人足が

主に行っていた商売だそうで、

一束売りで100文くらいの値段で

まとめて売ることによって、

「利益」を出しやすくしていたそうです。

初鰹売り

 

当時江戸では

初物を食べると「75日長生きする」と言われていて、

また信じられていました。

船の発達によって、高速船が登場すると、

相模灘など周辺の海で採れた鰹などが江戸で

生でも食べられるようになりました。

初鰹は幕府に献上された後、市場へと出回り、

「棒手振りの魚屋」が桶に鰹を入れて

威勢良く売りに来るその姿は、

江戸の風物詩でした。

その値段は、金1分(1両の1/4)で、

現在換算で約25000円くらいでした。

庶民には、なかなか手が出ない値段ですので、

皆で「共同購入」と言う形で、

手に入れる事もあったそうです。

また高額商品のため、表面を鉱石でコーティングして

古くなった鰹を売るなどの詐欺もあったそうです。

紙くず買い

 

それ以前や江戸時代などの「紙」(和紙)は、

楮、三椏、雁皮などの植物を原料に

すべて手作りで作られて、

「紙」と言えば、大変貴重な物でした。

戦争が無い江戸時代には、紙の原料の生産も安定し

市場などに以前より安定供給されて、一般的にはなりましたが、

紙は依然貴重な物であることには変わりなく、

「再利用」する事が一般的でした。

「紙屑買い」は、

天秤棒に大きなかごをぶら下げて、

寺子屋や商店などを回り、

いらなくなった台帳などを

秤で重さを量って、買い取っていました。

紙屑買いが集めた紙は、

紙屑問屋に引き取られ、そして再生され、

落とし紙(トイレの紙)などに再利用されました。

その再生方法は、墨が付いた古紙などを水に浸して

叩いてくだき、漉く(すく)非常に簡単なものなので、

文字が書かれたままの紙の部分などがあったそうです。

浅草紙など呼ばれたこの再生紙は、

100枚セットで100文(約2500円)で売られていました。

鳥の糞買い

 

江戸中期以降になると

庶民の暮らしはより安定し「ゆとり」が生まれた事から、

家でペットを飼う人が増えてきたようです。

その中でも特に人気があったのが

ウグイスなどの「鳥」の飼育で、鳥の専門店があったり、

種類ごとの鳥の飼い方の本なども出版されていました。

しかし鳥を飼うとなると、

掃除が大変で、特に糞の掃除は大変手間がかかります。

そこに目をつけ登場したのが「鳥の糞買い」です。

江戸の女性は当時、ぬか袋に少量の鳥の糞を混ぜて

肌を磨いていました。

鳥の糞は「美顔料」としても取引され、実際に

ウグイスなどの鳥の糞には、酵素が沢山含まれ、

角質層が柔らかくなって肌のキメが細かくなる効果や、

肌のくすみが取れて、色白になる効果があるそうです。

また、民間薬や着物のしみ抜きの材料としても需要があり、

「鳥の糞買い」は、

鳥を飼っている家を沢山回り、買い取って集め

糞に様々な用途を見いだして、

「商売」に変えていました。

 

今回は以上です

有り難う御座いました。