その他の雑学

意外と知らない「季節の行事や記念日・歴」などを紹介 ~5月編


次回に続き

月ごとではありますが

一般的な行事や文化を紹介していきます

今回は「5月」の行事などの意味や歴史を紹介してきます。

5月1日 メーデー

メーデーとは一言で言うと、

毎年五月一日に行われる国際的な労働者の祭典です。

その起源は、

アメリカの労働者が1886年頃に、

八時間の労働制度統一を要求したデモが行われたのが

始まりとされています。

日本では1920年に東京の上野公園で、

第一回のメーデーが開催されたようです。

この時。およそ1万人の労働者が

「八時間労働制の実施」「失業の防止」「最低賃金法の制定」などを訴えた

ヨーロッパではこの日に夏の訪れを祝う意味もあります。

5月1~5月3頃 八十八夜

 

八十八夜(はいじゅうはちや)は雑節(ざっせつ)のひとつです。

~雑節とは、

二十四節気・五節句などの暦日のほかに、

季節の移り変りをより適確に掴むために設けられた、特別な暦日です。

八十八夜は、立春から88日目の日を指します。

「穀雨(こくう)」(4月20日ごろ)を過ぎれば、

雪降らず、霜降りずといわれ、

一般的には新芽の大敵とも言われる「遅霜(晩霜)」や「花冷え」ですが、

このような雪や霜は、

この八十八夜ごろまでといわれていています。

また、八十八を重ねると「米」という字になることから

農家ではこの日を尊んでいるそうです。

しかしながら、

実は二十四節気とは元々、

中国の南部からきた言葉で、日本列島の季節感とは多少のズレがあります。

日本では、急な寒さ(花冷え)や遅霜(晩霜)の害は、

4月から5月の初めにかけて多く起こるようです。

5月3日 憲法記念日

 

日本国憲法は、

1946年11月3日に公布され

翌年の1947年5月3日に施行されました。

この事を記念して、

5月3日を憲法記念日として制定されました。

日本国憲法の大きな特徴は、

戦争放棄(平和主義)・国民主権・基本的人権などを基本としています。

また、個人の尊厳と恒久の平和を実現するという目標を掲げ、

文化国家として発展・平和的生存権を宣言している点では、

他に類を見ないようです。

ちなみに

憲法と法律の違いをざっくり書くと、

憲法は国が守るべき法で、

法律とはその国が、国民が守るべきルールを定めた法になります。

5月4日 みどりの日

 

まず4月29日の「昭和の日」ですが、

元々、植物や動物に造詣の深かった昭和天皇を偲び、

1989年に「みどりの日」として制定され、

その後「昭和の日」として改称されました。

そのみどりの日自体が、4月29日から

5月3~5月5日間を三連休にする目的もあり

この5月2日に移動してきました。

(1968年に5月3日は上記目的のため祝日として定められていましたが、

2007年の祝日法改正でみどりの日と名称が改められました)

5月5日 こどもの日・立夏

 

立夏とは二十四気の一つ

暦の上で夏が始まる日で陽暦では五月六日頃です。

ここから「立春」(8月8日頃)までの約90日が

旧暦では夏に当たるそうです。

「子供の日」は、

1948年に「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」

として、祝日法で5月5日に定められました。

また1951年5月5日には、児童のための憲章

「児童憲章」も定められました。

その目的としては、

児童福祉に対する国民の意識を啓発するためもあり、

児童に対する正しい観念を確立し、

すべての児童の幸福をはかるためとされます。

ちなみに5月5日の「端午の節句」ですが、

まず「端午」とは月の端(はじめ)の午(うま)の日という意味で、

5月に限ったことでは無いのですが、

午(ご)と五(ご)の音が同じなので、午の日=毎月5日を指すようになり

いつしか午(ご)と五(ご)で5月5日の事を指すようになったそうです。

日本での端午の節句の始まりは、

聖武天皇の時代724年~749年から始められたとされています。

5月8日 世界赤十字デー

 

赤十字の創設者アンリーデュナンの誕生日を記念する日、

この日は1948年に赤十字社連盟理事会で決められました。

赤十字は、このアンリーデュナンが書いた、

「ソルフェリーノの思い出」と言う本がきっかけで

1863年に赤十字規約が誕生しました。

その本の内容の大筋ですが、

1859年に商用で旅行中のデュナンは、

サルデーニャ王国・フランス帝国の連合軍が、

オーストリア帝国軍と戦ったソルフェリーノの戦いと遭遇。

その戦闘が終わった直後、その戦場を横切った時、

戦死体が散乱する中に、負傷者が倒れたまま、

誰にも助けられないまま放置されている惨状に衝撃を受け、

また、自身も負傷者の救護にも加わった経験から、

それぞれの国々に戦争となった際に、

犠牲者たちを救援する組織を設けること、

また負傷者の救援を行う人を、

戦闘に加わるいずれの側からも保護する法を定めること

などを提言した内容となります。

5月9日頃 母の日

 

日頃の母の苦労を労って、母への感謝を表す日となります。

アン・ジャービスと言う社会活動家が

南北戦争中にウェストバージニア州で、「母の仕事の日」と称して、

敵味方問わず負傷兵の衛生状態を改善するために

地域の女性を結束させた活動を行いました。

その死後1907年に、その娘のアンナジャービスが、

母を失った翌年に母を偲ぶ会をシアトルの教会で行いました。

この時アンナジャービスが霊前にカーネーションを手向けた事が

母の日の起源とされます。

その後母の日にむけての運動や活動が始まり

1914年にウィルソン大統領が正式にこれを制定し、

その後世界へ広がったとされていますが、

世界各地でその起源は世界中で様々であり、また日付も異ります。

日本ではアメリカと同じの5月の第2日曜日とされますが、

スペインでは5月第1日曜日、

スウェーデンでは5月の最後の日曜日とされます。

また、母の日が日本で定着したの1913年に

アンナジャービスから青山学院にメッセージが届き、

当時青山学院にいた女性宣教師たちの熱心な働きかけで、

日本で「母の日」が定着していくきっかけとなったとされます。

5月11日 国際病院デー 看護の日

 

ナイチンゲールの功績をたたえ、

国際看護師教会が制定した日となります。

日本ではこの日に合わせて、

厚生労働省が1990年「看護の日」と制定しました。

その趣旨としては

看護の心、ケアの心、助け合いの心を、

私たち一人一人が分かち合うことなどとし、

この日に様々な伴うイベントが行われます。

5月18日 国際親善デー

 

ロシア皇帝・ニコライ2世の提唱により、

1899年にオランダのバーグで日本を含む26カ国による

第一回の世界平和会議が行われました。

その会議で平和的処理条約や、

陸戦の法規慣例に関する条約などが結ばれたことを

記念し、国際交流を通して平和を実現することが目的として

1922年に国際的に制定されました。

一旦、第一次世界大戦で中断していましたが、

1922年にイギリスのウェールズの

童達の呼びかけで復活した歴史があります。

日本では1931年から実施されています。

5月20日 ローマ字の日

 

1955年から日本ローマ字協会が発足したことをきっかけに

実施されています。

ローマ字は本来はラテン文字(アルファベット)のことを指し

「ローマ」とは、古代ローマ帝国において、

用いられていた文字に由来することからの呼び名のようです。

一般的に日本では、ラテン文字を用いての日本語の表記法(A=あ・KA=か)

と表記そのもののことをローマ字と呼びます。

ローマ字は、すでに戦国時代に来日していて、

キリスト教の布教に当ったイエズス会が、

ポルトガル語に準じたローマ字で日本語を表記していて、

1581年最初の日本語とポルトガル語対応の辞書が作られました。

その辞書では、

ポルトガル式ローマ字で当時の日本語が表記されたようです。

5月31日 国際禁煙デー

 

1989年世界保健機構(WHO)総会で制定されました。

国際的には、

この日を初日として1週間は禁煙週間としてます。

ちなみに、日本へのたばこの伝来は諸説ありますが、

有力な説としては種子島に鉄砲と同時に伝来したようです。

このサイトでも以前の記事で少し触れていますので、

参考までにご紹介します。

意外と知らない時代をざっくり解説・⑦(番外編)~違う視点から見た室町時代~戦国・安土桃山時代

禁煙自体の歴史としては、1575年にメキシコで禁煙条例が出され、

メキシコの教会またスペインのカリブ植民地で禁煙が命じられたり

オスマン帝国でも1633年、喫煙を禁止した歴史があるようです。

5月・地方などのその他行事をざっくり紹介

 

■5月1日

春の藤原祭り(岩手中尊寺など)

■5月3日

しものせき海峡祭り(山口県)

博多どんたく(福岡県 3日~4日)

■5月4日

相模の大凧揚げ(神奈川 4~5日)

■5月9日

大相撲夏場所(5月第二日曜日から一五日間)

■5月10日

バードウィーク

■5月11日

長良川鵜飼いなど各地鵜飼い(11日~15日)

興福寺の薪能など各地薪能(11日~12日)

■5月13日

神田祭(東京都)

■5月14日

出雲大社大祭礼(島根県14日~16日)

三社祭(東京都)

■5月15日

葵祭(京都府)

沖縄本土復帰記念日

■5月17日

東照宮春季例大祭(栃木県)

■5月21日

小満(二四節気の一つ 立夏から一五日後)

 

 

今回は以上です

有り難うございました。