今回は
歴史を動かした発見や発明を
簡単ではありますが
ざっくり書いていきます。
歴史上で発見、そして発明
されたものは、現代にもつながるものや
原点になっている物が、以外と沢山あります。
その中でも、
気になった物をいくつかご紹介していきます。
偶然が生んだペニシリン
ペニシリンといえば、肺炎や梅毒など、
当時不治の病とされてきた、数々の病気を救ってきた
抗生物質となります。
1928年、イギリスの細菌学者、フレミング(1881~1955)
が家族旅行から帰ってくると
「ブドウ球菌」を培養している入れ物の中に、
青カビが生えているのに気づきます。これは失敗したと思った
その時、フレミングは不思議な、とある変化に気づきます
その生えた、青カビの周辺にだけ、
ブドウ球菌が繁殖していないのです。
この偶然から、フレミングはこのことに関する研究を開始します、
そして液体培養した後の濾液にも同じ活性があることを突き止め、
1929年に青カビの学名にちなんで
「ペニシリン」と命名します。
しかし、当時この研究や論文は、学会などで相手にもされず、
またペニシリン自体の抽出も難しかった事から、
一度この研究は諦められて頓挫してしまいます。
その後
1940年頃になって、後のノーベル生理学・医学賞受賞者、
オックスフォード大学のH.W.フローリーとE.B. チェインらにより
ペニシリンの抽出に成功し第二次世界大戦などで実用化、
軍などが、大量の資金投入後、大量生産されます。
それがきっかけで、その後一般化され、
そして多くの人に普及し、この事が奇しくも
人類の平均寿命を延ばしたとも言われます。
缶詰はナポレオンの公募がきっかけ
1800年頃の当時、長期保存出来る軍用食と言えば
塩漬けした食品や、乾燥させて保存した物しかなく、
これらは味も悪く、また腐ってしまうことも多くりました。
当時下士官だった
後の皇帝ナポレオン・ボナパルト(1769~1821)は
これでは軍の士気も上がらないと政府に働きかけます。
この働きかけが功を奏し、政府は高い懸賞金をつけて
長期保存出来る軍用食のアイディアを公募します。
この公募で、採用されたのが、
菓子職人のニコラ・アペール(1749~1841)
の案で、食品を瓶詰めにし沸騰させるなどして
その空気を抜いてからコルクで栓をして、
密封すると長期保存が出来るという案です。
しかし初期の瓶詰めは
その製造や保存が不安定であったことなどもあり、
その後、
この瓶詰め案を基準に研究が進み、重くて割れやすい瓶よりも
より携帯に便利で軽くて丈夫な「缶詰」が発明されます。
1812年に、イギリスの
ブライアン・ドンキン(1768~1855)らにより世界初の缶詰工場が建設され
缶詰は世界中に普及することになります。
ちなみに、缶切りはその50年後に発明された物で、
それまでは、缶詰はノミやナイフでこじ開けていたそうです。
世界最古の自販機は紀元前215年頃の
「自動販売機」と言う発明は、
実は、今から約2200年も昔に発明されたと言われて、
古代エジプトのアレクサンドリア神殿で設置されていた、
「聖水」を売る自動販売機が最初とされています。
発明者は不明ですが、てこの原理を利用して、
コインなどを入れるとその重みで、その受け皿が傾き
蛇口のような部分から、聖水が出てくる仕組みとなります。
ちなみに日本で最初の自動販売機は
1888年頃発明された
、たばこなどの箱入りの商品を売る物とされています、
現存する物としては、俵谷高七が1904年(明治37年)に発明した
切手の自動販売機の「自働郵便切手葉書売下機」が有名です。
オセロは日本人が発明した
「オセロ」というゲームはご存じと思います。
このボードゲーム、実は日本人の
長谷川五郎(1932~2006)が発明したものとなります
学校の短い休み時間でも楽しめるゲームが欲しいと思い、
碁石を用いて相手の石をはさむと取れるというルールの
「挟み碁」を考案したことがきっかけで、
その後、様々にルールを変え、
石を取り除くのではなく色を反転させるようにし、
牛乳瓶のふたを用いて裏表を反転させるように改良して現在の
「オセロ」の形にたどりついたそうです。
缶コーヒーも日本人が発明
缶コーヒも身近な物の一つですが
実はこの缶コーヒーも日本人が発明しました、
あの「UCC」の創業者の上島忠雄という
人物が発明したとされています。
そのアイディアを思いつくきっかけになったのは、
電車のホームで当時主流だった瓶に入ったコーヒー牛乳を飲んでいると、
思っていたよりも早く電車が到着してしまい、
「もっと手軽にいつでもコーヒーが飲みたい」
と思ったのがきっかけで研究をし、改良を重ねて
1969年に缶コーヒを完成させました。
ちなみにUCCは創業者の上島忠雄が1933年(昭和8年)に
個人商店として創業したのが
始まりとされています。
紙の元祖はエジプトではない?
ペーパーの語源と言えばエジプトで発明された「パピルス」
ですが、このパピルスは、カヤツリグサの水草の茎を
並べた物のこと言い、書写材料ではありますが、
現代でも使用されている一般的な「紙」とは、
水中で繊維を伸ばして乾かした物の事を言いますので
厳密に言うと、「紙」としての最古は、
紀元前の中国(紀元前180~141頃)の
甘粛省の天水市の古墳で発見・発掘された
地図を書かれた麻で出来た紙とされています。
この発見された紙の事を
放馬灘紙(ほうばたんし)と言い
この紙を作る行程は、
なんと今の「紙」とほとんど一緒で、
現状ではこれが、
現在の「紙」の起源とされているそうです。
今回はここまでです
まだまだご紹介できませんでした
様々な知られていない「元祖」や「発明」
があります、
ご興味がありましたら調べてみると楽しいかもですね。
ご愛読有り難うございました。