その他の雑学

5分で大人の雑学~⑩ 投資・資産運用の基礎部分


今回は

5分で読める大人の雑学~⑩ 投資の基礎部分

を書いていきます。

投資や資産運用と一言で言っても、色々な種類があり

主に株や、先物取引、投資信託などがあります。

昨今、「投資」も身近になりましたので

改めて投資の基本として、

それぞれの名称の解説などを含めてざっくりと書いていきます。

株の歴史

 

そもそも株とは何なのか。

まず世界で最初の株式会社は、東インド会社(1600設立~1874解散)

と言われています。

当時ヨーロッパで、肉などを保存するためなどの香辛料の需要が

高まり、アジアやアフリカなどに買い付けに行く人が

沢山いました。

しかし、17世紀当時の主な交通・輸送手段は「船です」

しかし当時の船は「嵐で沈むリスク」が大きく

自分でお金を出して船を造って、

香辛料を大量に買い付け、

そのまま嵐で船が沈んでしまっては、大破産です。

なので、「個人の出資のみ」のリスクを緩和するため、

少しでもそのリスク分散するために、

皆でお金を出し合って

船などを買い、それぞれが出したお金の分だけの、

報酬を山分けする仕組みを発明します。

もし船が沈んでも、

自分が出した少しのお金の分だけの損害で済みます。

この仕組みが「株式会社」であり、

その株式会社が発行する「株式」を買うことで

お金を出した事となります。

しかしその内、「君が買った、あの会社の株がほしい!」

「お金が足りなくなったから、すぐに株を売りたい」

などと言う人たちが沢山現れます。

なので、その買った「株と株を」を、

「売買する場所」が出来ました。

これが「株式市場」となります。

日経平均?トピックスてなに?

 

よくニュースで聞く、「日経平均」・「トピックス(TOPIX)」

とは何なのでしょうか?

ざっくり、「日経平均」とは、

日本経済新聞社が独自の基準で選んだ

企業225社の

株式の値段の平均値です。

「トピックス(TOPIX)」とは、

企業が出している株の総数と

値段(株価)を掛け合わせると企業の時価総額がわかります。

(出してる株の総数×株の値段=企業の時価総額)

東証一部に上場している企業全体の時価総額を

すべて足し合わせて、過去と比較できる「ポイント」に変えます。

これが「トピックス」です。

トピックスは、計算を始めた1966年1月4日の時点の総額を

「100」ポイントとしています。

ちなみに今が1500ポイントだとしたら、

1966年当時より、日本の経済は15倍の価値があることになります。

まとめると、「日経平均は、今現在の景気の動き」、

「トピックスは日本経済全体の発展の動き」が分かります。

両方とも経済の指数としての役割となります。

国債とは

 

まず債権(さいけん)と言う言葉があります。

一言で言うと「借金」です。

借金の証明書を「債権」と言います

債券は投資家などに対する借金なので、発行主には返済義務があります

投資先の一つとしてよく聞く

「国債」とは国が発行している借金証明書です。

国が発行しているので、その信用度は高く、

普通預金の金利が0.001%なのに対し、

国債は最低金利が0.05%

でさらに安全性が高いことから、

人気のある投資先の1つと言えます。

基本的に国債の場合は、満期まで保有すれば、

最初に投資した「元本」と「利子」を受け取ることできます。

国債を保有した人には、

現金が急に必要になって、国債などを売りたい人がいます。

これらを売買する場所が「債券市場」となります。

現在、国債には、

個人向け国債など様々な投資の仕方・商品があります。

また、同じように会社が発行する借金を

「社債」と言う物がありますが

これは、銀行などではなく証券会社を介して、

投資・購入できる物になります。

投資信託とは

 

投資信託とは

証券会社などの「プロに任せてしまう投資」

と言う形の金融商品となります。

主に常にチャートなどを見たり、証券取引所のが空いている時間は

仕事などをしていて、時間の余裕が無い方などを対象にしています。

投資信託には様々な商品があり、

外国株を主に扱う商品や、その色々な国へ分けて買う複合型。

株と債権のセット、など様々な考え方買い方があります。

これを、証券会社などに信託報酬(手数料)を支払い

投資を代行してもらう形となります。

信託報酬も様々な形がありますので、

たとえば投資自体はうまくいっても、

その手数料で赤字になるリスクがあります。

連動型の投資信託

 

昨今需要が高まっているのが、

「ノーロード」という、上記手数料などを安くして、

たとえば、日経平均と連動、トピックスと連動して

コンピューター上で、売買する形です。

何を買うかなど機械的に決め、

そして人件費もかかりませんので

手数料もあまり高くないという仕組みです。

しかし、「手数料無料」などの落とし穴として、

何も料金がかからないと勘違いしてしまう場合がありますが、

実は「販売手数料」が無料なだけで、

信託報酬自体は発生している場合があります。

FXとは

 

FXとは「Foreign Exchange」の略で

外国為替証拠金取引のことです

円でドル・ユーロでイギリスのポンドなど、

通貨の交換レートの値動きに投資する仕組みです。

1ドル150円のときに買ったとして

1ドル160円になった場合、そのドルを売れば10円の利益が出ます。

さらに、「証拠金取引」といって、

自分が投資した何倍もの金額を運用できる仕組みなどもあり、

元手が少ない場合にも投資を始めやすい反面、

円安円高などは、特に予想が立てにくい事に重ねて、

値下がりしたときなどのリスクも大きく

FXは、ギャンブル性の高い投資とも言われます。

先物取引とは

 

先物取引とは将来の売買について、

あらかじめ現時点で約束をする取引のことです。

この取引方法は江戸時代からあります

大阪で行われていた米の取引で使われていた言葉や手法が、

現代に伝わったと言われています。

米の豊作不作がありますが、それに左右されずに、

先に価格を決めてしまい売買します、

不作で米が少なく、買った値段よりも米相場が上がれば儲けますが

豊作で米が沢山あり、買った値段よりも米相場が下がれば損をします。

その後この形は世界にも広がり、小豆やオレンジなどで

この取引が採用されています。

実物資産積み立て・投資

 

実物資産への投資でまず

「金・プラチナ・銀」などの貴金属を購入する方法があります

金などは、そのもの自体に価値がある実物資産で、

価値がなくならない資産と言えます。

現物資産は物価上昇や時代の変動期(戦争などの有事)に強く

基本的には「ドル建て」(ドルによる通貨表示を行うこと。)

で取引されるので、「円安ドル高」になると価値が上昇します。

少額から投資でき、盗難のリスクがない

純金積立などの方法が一般的です。

その現物自体は、利子を生み出す物ではありませんので

購入後に値上がりした時点で売却すれば利益を得ることができます。

またもう一つの現物資産としては、

「不動産の購入」があります。

不動産資産は、購入後に価値が上がった場合に売却し利益を得る方法、

賃料で利益を得る方法など、様々な利益を得る方法がなどがあり

個人で不動産を購入する以外にも

投資信託などのファンドを購入する方法や(証券化不動産投資)

投資家が共有持分権を持つ方法などがあります(小口化不動産投資)

しかし不動産への投資は、災害や天災のリスク、老朽化や環境変化

固定資産税などの税金のリスクなどを考える必要があります。

証券会社には目論見書の開示義務がある

 

投資をするにあたり、

証券会社や、銀行、保険会社など

売買を委託する会社などを

利用すると思います。

実は、投資信託などを運用する会社には、

「目論見書(もくろみしょ)」という

会社の本社の情報など、発行者の事業やその他の事項に関する

情報を開示しなくてはなりません。(金融商品取引法第2条第10項)

投資信託を買うと必ず目論見書が送られてきます、

かなり詳細に書かれていて読むのも大変ですが、

失敗しないためには、

しっかりとこれを見た上で、

売買の判断をした方が良さそうです。

今回は以上です

様々な「投資」の基本や形をご紹介しましたが、

船が沈むリスクは必ずあります。

リスクを考えた上で、お金を出して、

「投資」をした方が良さそうです。

 

ご愛読有り難う御座います。