その他の雑学

5分で大人の雑学~④ 花粉症の歴史


今回は

5分で大人の雑学~④ 花粉症の歴史

をざっくりしたためていきます。

花粉症が生まれた理由

 

お話は約2億年前あたりに

哺乳類が誕生した時まで、さかのぼります

当時の哺乳類は

皮膚に寄生して血を吸う吸血ダニに

苦しんでいたようで、

当時は、吸血ダニに対する免疫がなく

哺乳類は進化の過程+突然変異で

その免疫を獲得したそうです

その免疫がある者だけが生き残り

その遺伝子を私たちが受け継いでいる

ことになります

この免疫は吸血ダニを異物と判断して

退治する物質を放出するそうですが、

現代の環境では吸血ダニは昔ほどおらず

結果、免疫だけが残っている状態となります

この免疫のシステムが

スギ花粉などを吸血ダニと勘違いし

異物を追い出そうと

免疫が間違って働いてしまうことが

「花粉症」の始まりとなります。

花粉症は実は最近の病気

 

世界で始めての確かな臨床記録では花粉症は、

今から180年前のイギリスで発見されたと言われていて、

花粉症は現代の環境が生み出した現代病とも言われます。

日本では1960年代に

次々と花粉症の報告例があったのが最初ですが

その出現時期や場所は、わかっていないそうですが

高齢の患者を調べたところ、

戦前の1940年以前に発症したとみられる患者もいた。

という記録があります。

花粉症が現代で増え続ける理由

 

まず考えられるのが

「清潔な環境」です

上記でも記載しましたが

元々は吸血ダニの免疫システムです

現代の清潔な環境下では吸血ダニに

苦しむことは無くなりました

逆に、吸血ダニが一定量いれば

免疫システムが

花粉と吸血ダニを勘違いする事も

無かったのかもしれません。

 

次に考えられるのが

「土の少なさ」ではないでしょうか?

花粉は山などから飛んできます、

土に吸収されず道路などに落ちて

また風で舞ってを繰り返す事から、

花粉は遠くまで飛ぶ事になります。

また、一般的には大気汚染なども原因では無いかと

問題視されています。

花粉症の未来と最新研究

 

2019年主流となっている治療法は

スギ花粉のエキスを舌の下に入れる「舌下(ぜっか)免疫療法」

です。これは治療期間が2~3年かかり

効かない人も3~4割いるとの事。

また中高年になって花粉症が軽くなり、

自然に治る人もいるそうです。

最新研究では、あらかじめ投与しておくタイプの

「花粉症ワクチン」という研究があり

治療効果は動物実験ではすでに成功しているとの事です。

その他、細胞の中の情報伝達などをコントロールする薬剤などの研究や、

アレルギーの原因となる蛋白に対する

抗体等が花粉症治療に応用できるか・・

などの研究が進められているそうです。

 

今回は以上です

ご愛読有り難う御座いました。