今回は
5分で大人の雑学~⑦ バーチャルウォーターってなに?です
バーチャルウォーターとは
ざっくり「仮想水」のことです
たとえばその食物や商品を
生産するのに必要な水のことで
ロンドン大学東洋アフリカ学科名誉教授
アンソニー・アラン氏により提唱されたそうです。
おにぎり1個作るのに必要な水
おにぎり1個作るのに
米作りから考えると
1個あたり270~300リットル
の水が必要とされています。
アパートなどの一般的な浴槽で
お風呂2回分くらいでしょうか
ちなみに・・
ハンバーガー1個では1000リットル
牛丼で1杯約2000リットルの
水が必要とされています。
これは牛肉45グラムで約900リットル
と言ったような試算となります。
500㎖のペットボトルなら
2000リットル=4000本です。
どれくらいのバーチャルウォーターを輸入
日本でのバーチャル・ウォーターの輸入先は、
アメリカが約389億立方メートル、
オーストラリアの約89億立方メートル、
カナダの約49億立方メートル。
バーチャルウォーターが最も使われている作物は
トウモロコシで
その他、牛・大豆・小麦などがあります。
日本のバーチャル・ウォーターの
1年間の輸入量は640億立方メートルとされています。
深刻化している世界の水不足の
結果、食料不足などとなって
私たちに影響をおよぼすこととなります
このことを示してくれるのが、
「バーチャル・ウォーター」という
考え方になります。
日本で使っている水の量
日本は1年間で約2400億立方メートルの水が利用可能で、
約835億立方メートルが使用量です
日本は水に恵まれているように感じますが
上記、農畜産物の輸入という形で考えれば、
日本の食料自給率は40%の日本は
海外の水に大きく依存していることになります。
日本の家庭での水の使用量は90%以上が
トイレやお風呂などの洗浄目的で
炊事目的が約17%となります。
全体で考えると1日一人あたり
生活用水:320リットル
工業用水:240リットル
農業用水:1160リットル
の水が使用されています。
日本が抱える水の問題は
降水量が世界的に見ても多い方の日本ですが
山が多い独特な地形のため
高地から低地には水を運びやすいですが
反面急斜面・勾配が多いために
根本的に水が貯めにくい環境にあるようです
日本の水が軟水なのも地形の結果です。
頻繁に渇水問題が起きたり豪雨による
洪水や土砂災害が起こるのは、
日本の独特な地形に原因の一つがあるそうです
現状、上水道のみに生活水を頼っている
日本は、その洗浄能力が追いつかず
汚水を発生させ
環境汚染・水質汚濁の問題を起こしています。
世界の水の普及率
日本における
「安全な水の普及率を100%」とすると
北アメリカ:100%
ヨーロッパ:96%
オセアニア:88%
中南アメリカ:85%
日本以外のアジア:81%
アフリカ平均:62%
サハラ以南アフリカでは32%で
水道のインフラ整備や浄水処理が進んでおらず、
家から離れた場所に水を汲みに行く
女性や子どもが多くいます。
特に水不足の地域では農地が減り
水資源の取り合いで
紛争も起こっているそうです。
実は進んでいる日本の水技術
浄水技術は大まかに
「急速ろ過」「緩速ろ過」
「膜ろ過」「消毒のみ」の4種類で
この内の膜ろ過においては、
日本は世界一の技術をもっています。
膜ろ過とは、
連続した組織の間にある孔を利用して
分離操作を行うもので
とても細かい穴の開いた膜に
処理したい水を通し、
固形物や細菌、
化学物質などをろ過して除去する技術です
塩素で死滅しない原虫クリプトスポリジウム
などを除去できることから
水道水の浄化などに導入が広がっています。
さらにこの膜ろ過設備は自動化がしやすく
多くの汚濁物質に適用でき、
海水の淡水化まで出来ますが
現状では設備が高額になり
コストの面で問題があるようです。
今回はここまでとします
さらに詳しくは
深く調べてみると面白いですよ
有り難うございました