その他の雑学

5分で大人の雑学~⑨ そもそもお金とは何?


今回は

5分で大人の雑学~⑨ そもそもお金とは何?

を書いていきます。

お金の始まりは

 

「お金」という考え方の始まりと

言われている話は色々とありますが

有名なのは元々は「物々交換」から始まったと言うお話です

ミクロネシアのヤップ島では

おなじみの石の大きなお金が登場します

 

このお金

実は動かして支払っていたのではなく

台帳みたいにもらった物やあげた物などを

刻んでいたとされています。

そして市場が出来た

 

しかし物と物の交換には、限界があります

食べ物であれば腐るし、

物々交換の相手をいちいち探すのは大変です

少しでも条件の合う人を探すため

人々は「決まった場所」に集まるようになります

それが「市場」の始まりとされており

一カ所に集まれば、交換したい人にも

出会えますし、交換成立の可能性は

かなり上がります。

市場は様々な交換手段を生んだ

 

たとえ市場があっても条件が100%で合う人を

探すのは大変ですし、また確率は低いです。

そこで人々は「誰もがほしがる物」は

何にでも交換出来る事を考えつきます。

またその土地にあった様々な

「誰もがほしがる物」+「保存が利く物」

を交換手段として使うようになります

とりあえずその「誰もがほしがり保存が利く物」に一時的に

交換しておき、後に好きな物とまた交換するという具合です。

使われた交換手段のそれぞれ

 

日本で言えばそれは「お米」や「布」でした

紙幣の「幣」は元々「布」と言う意味です。

中国では「子安貝」というきれいな貝が交換に使われました

財や貯などお金に関する漢字に「貝」が多いのは

このためだそうです。

その後「金・銀・銅」などが米などに変わり

交換手段として多く使われるようになり、

持ち運びなどの観点から、「硬貨」が作られます

日本で作られた金属貨幣で、

現存する最古の銀貨は7世紀の無文銀銭、

最古の銅貨は7世紀末の富本銭、

最古の金貨は760年(天平宝字4年)の開基勝宝です

日本で流通した硬貨では11~12世紀頃の平清盛で有名な

宋銭が有名です。

紙幣や銀行の始まり

 

金銀などの物は管理が大変です

盗まれないようにするのも一苦労です

そこで「両替商」という金や銀を皆から

預かり保管しておき

そのまとまった多くの金銀を相場で売買したり

運営・運用する仕事が生まれます

交換券・預かり書を持って行くといつでも交換できる

事から、その交換券には信用と価値が出てきます。

これが銀行・紙幣の始まりと言われています。

 

みんなの信用と法律で価値を生む

 

そうして生まれた銀行の中には

「持っている金以上」に

金との交換券を発行する銀行が出てきました

そのことが皆に知れ渡るともしかしたら

交換出来なくなるかもしれないという不安が広がります

これはその引換券の信用がなくなると言うことです。

このままでは金融危機が発生し暴動が起こります

そこで、日本では明治の時代に

それぞれの銀行が勝手に

金銀などの引換券(紙幣)を発行できないようにします

その代わり、中央銀行だけが唯一

紙幣を発行できるようにしました

これが今の「日本銀行」です。

日本銀行は政府(国)と法律という信用があるため

後に金の保有量に関係なく紙幣が発行できるようになり

現在の「お金」へとつながります。

日本の紙幣は清潔で信用がある

 

日本の紙幣で言えば

まず偽造防止技術の優秀さ

また、何度使っても常に清潔です

ATMから出てくるお金が少しだけ

暖かいのは実は、

機械の中で消毒されているからです。

昨今のキャッシュレスが進んでいる国々は

元々、このような

最先端の偽造防止が無いため偽札も多く

紙幣に対しての価値・信用があまり

無かった国々がその必要性もあり

キャッシュレスがスムーズに進んでいます。

日本がなかなかキャッシュレスが

進まない現状で言えば

紙幣に関しての信用が高い事も理由の一つです。

そもそもお金とは皆で作った「信用の仕組み」であり

皆がその概念を共有する事で生まれるものです。

皆の信用が高ければその価値も高くなります

「仮想通貨」も

皆が同じように価値があると思うから存在する

「お金」と言えます。

ちなみに最近では、仮想通貨は「暗号資産」という

呼び方へ変わってきています。

国の後ろ盾が無いお金を「通貨」と呼ぶのに抵抗が

あるためだそうです。

そのうち、ニュースなどでも仮想通貨のことを

「暗号資産」と

呼ばれるようになるかもしれません。

 

今回はここまでです

読んで頂き有り難う御座いました。