まとめ
太陽が荒ぶり、通信や測位に揺らぎ。だけど夜空の見どころも増えた。
二つの太陽をもつ連星で、それぞれに“地球サイズ”。常識をひっくり返す一歩。
道と物流の考古学が熱い。ムガルの宿駅、ローマ街道、アンデスの「穴帯」で、古代の“動き”が見えてきた。
1. 宇宙天気が荒れ模様:フレア→地磁気嵐
一言で:太陽の“機嫌”が悪く、電離圏と衛星環境が不安定。
ここだけ押さえる
オーロラ帯は南へ。無線・GNSSが一時的に不安定になる場合あり。
打上げや衛星運用は慎重モード。地上でも高緯度の電力網・航空に注意喚起。
今日できること屋外移動や撮影は、オフライン地図・手動時刻合わせを用意。
夜空は“当たり週”。北の空を広めに見上げる楽しみも。
2. 二つの太陽、それぞれに“地球サイズ”
一言で:連星系TOI-2267で、両方の星をそれぞれ回る3つの地球サイズ惑星。
何が面白い?
連星の重力は惑星形成に不利、とされてきた定説に穴。
「どこで作られ、どう移動したか」を語れる観測ターゲットが一気に増えた。
ここがツボ連星円盤=“二つのかき混ぜ器”。それでも粒がまとまり、世界ができた。
次は大気・表面のスペクトル観測。理論の更新が現実味を帯びる。
3. 道が主役の考古学:宿駅・街道・穴帯
ひとまとめに言うと:モノではなく“移動”を見ると、歴史が立体になる。今週はその好例が三つ。
ムガルの宿駅(セライ)
煉瓦の客室群、門、池。休む・守る・集めるが一体化した物流拠点。
土製人形や遊戯具が語るのは、往来する人々の日常。
ローマ街道の再地図化里程標・空撮・衛星画像を統合し、18.6万マイルを高解像度で再構築。
軍事・税・商いの“時間コスト”が数値で語れる時代へ。
アンデスの「バンド・オブ・ホールズ」5,000基超の穴列をドローンで精密記録。数える/配る/集まるの“仕組み”説が有力に。
現代への効き目どの時代も繁栄の条件は「移動の設計」。都市と辺境の関係を見直す視点が手に入る。
4. 海南島、1.2–1.3万年前の子ども墓
一言で:最古級の幼体埋葬。貝ビーズと赤色顔料が、別れの儀礼を静かに伝える。
なぜ大事?
島嶼(とうしょ)という“隔たり”の中で、人は海の資源を装飾に変えた。
南中国と東南アジアの文化交流を子どもの葬りから読み解ける。
想像の手がかり小さな貝の連なり=時間の糸。数千年後の私たちにも届く“手仕事の温度”。
5. 週末の空:レオニッズは“条件良”
いつ:11/16深夜〜11/17未明、11/17深夜〜11/18明け方。
どこで:街明かりの少ない場所。東〜南東を中心に空全体を。
どう見る
20分の暗順応、広い視界、椅子と防寒。
写真は広角固定・長秒・連写が簡単。流れなければ“星景”としても十分美しい。











